同じ時間にレッスンしていた友人が落馬です。
それほどスピードが出ていない時だったので、人馬ともにケガはありませんでした。
原因は手綱の緩み。
ウマは人を乗せているとき、手綱が張られているのを前提に、ハミにある程度力をかけて走っています。ですから何かの拍子に急に手綱がゆるむと、前につんのめってしまいます。
今回、友人が駈け足をスタートさせた時に、手綱が手からするりと抜けてしまい、ウマがバランスを崩して転んだのだそうです。
ウマが転べば、当然人間も落っこちます。
さて、レッスンを終えたウマが洗い場に帰ってきたのですが、なんだか元気がありません。いつもなら、顔を拭こうとするとタオルをかじったり、鼻しぶきをわざと人にふりまいたりといたずらばかりするのですが、今日はしょんぼり大人しくしています。
「ウマも転ぶとショック受けるんですよ」
と先生。
「大丈夫?痛かった?」
「よしよし、びっくりしたよね、転んじゃったんだね」
とその場にいたみんなになぐさめられ、馬房に戻ってからいつもより多めにリンゴをもらって、少し元気になったウマなのでした。