今日は巻き乗りを交えながらの軽速歩。スピード調整も課題です。
巻き乗りは、
1行きたい方向を見る(私が)
2行きたい方向に胸を向け(私が)、手綱を動かす
3ウマが曲がる→まっすぐ→曲がる→まっすぐ のくり返しで円運動にする
前も同じこと書いたような・・・でもこれがすっとできないといけません。
そしてスピード調整。
かかとを上げ足でぎゅっと挟む=早く
上体を前に傾ける=早く
手綱を引く=ブレーキ
上体を後ろに傾けてかかとを下げる=ゆっくり
手綱は、じわーっと引くのでは無くメリハリきかせて。
またウマは車とは違うので、アクセルを踏んだら即発進、という訳にはいきません。
「あ、足でぎゅっとしたな。走れってことか。じゃ速度をあげますかね」
とウマが思って行動するので、指示と実際の動きの間にはタイムラグがあります。
そのため、
「あれ?走らない?えい、えい」
なんてやると、
「すごく早く走れってこと?」
と、ウマがロケットスタートしちゃったりします。
そうこうやっているうちに、ウマが
「ああ、あなたがこうするときは早くしてほしいってことね?」
と理解してくれ、その後は動きがスムーズになります。
クラブのウマはいろんな人を乗せています。人によってどうしても指示のくせが違うので、レッスンが始まってしばらくの間、ウマは
「この人はどうしたいわけ?」
と考えます。
ウマもいろいろいて、すぐ反応するウマもそうでないのもいるから、ヒトの方も、
「このウマはどのくらい聞いてくれるんだろう?」
と考えます。
双方の意志のすりあわせが完了し合意に至ると、思うようにウマが動いてくれます。
こないだオリンピックで話題になった近代5種の馬術も、初対面のウマといかに早く意思疎通ができるかっていう競技なんだろうなあ。スポーツというか、コミュニケーション術というか。