今から乗馬始めます

40代半ばから乗馬を始めた人の記録です。ついに憧れの駈足レッスンスタート!モンゴルの大平原を駆け抜ける夢に、一歩近づきました。

169鞍目 骨盤

ポイントは骨盤と腹筋


駈足でも並足でも、スタートの合図は「脚でウマのお腹をぽんと蹴る(お腹を圧迫する)」です。

それで発進したら、後はブレーキするまで進み続けるか、というとそうではなく、スピードが落ちたりしたときに「続けてね」という意味の「ぽん」をしなくてはいけません(脚を入れる、と言う)。

 

この「脚を入れる」という動き、並足とか速歩ならできるんですが、駈足しながらやるのが難しいんです・・・。

脚を入れるのは鞍にお尻がついたタイミングなのですが、脚を動かそうとすると、全身のバランスが崩れて駈足が止まってしまうのです。

 

今日、

「脚を入れるときは、体を起こした姿勢で。でも反り腰になるんじゃなくて骨盤をちょっと後傾させて、体幹を心持ち丸めて、腹筋に力入れます。そうしたら膝下を動かしやすいです」

と教えられ、やってみたらとてもうまく行きました!

適切に脚を入れることで駈足が長く続き、いつもの3倍くらい継続して走ることができたのです。わーい。

 

先生も、

「どういう言い方をしたら伝わるかなーってずっと考えていたんですが、伝わりましたね」

と嬉しそうでした。

次回まで忘れないようにするために、ここに書いときます。図でいうと右が正解。

168鞍目 今日は誰かな

私は自分のウマを所有している訳ではないので、レッスンの時はクラブが所有する練習馬のどれかを借りて乗る形になります。

どのウマに乗るかは、毎回クラブの人が決定して、当日ホワイトボードに掲示してくれています。

 

うちのクラブでは、一頭のウマが働くのは基本的に1日1回。多くても午前1回、午後1回という決まりになっているようで、どのウマが出てくるかは、その人の習熟度とその日のウマシフトによって変わります。

 

なので、クラブに到着するとまずホワイトボードをチェック。

「ああ、今日は〇ちゃんか」

と確認します。

それはどうもウマたちも同じようで、準備をするため馬房から連れてこられたウマに

「今日はよろしくねー」

などと言うと、ウマもちらっとこちらを見て、

「ああ、今日はあんたか」

みたいな顔をします。

 

 

今日は、いつものTちゃんがすでに出動済みだったため、久々に巨大ウマのMちゃんが相棒でした。

ウマによってまたがったときの感じや揺れ、手綱への反応は全然違うので、たまに違うウマに乗るとちょっと新鮮です。

 

Tちゃんの駈足は鋭く小さく揺れるのですが、Mちゃんは柔らかく、大きく揺れます。ゆったりした動きなので、気持ち的には余裕があるのですが、大きな動きについていくのは疲れるため、まだ馬場一周くらいが限界ですね・・・。

速く何周もできるようになりたいなあ。

166鞍目 腹

軽速歩の「立つ・座る」の時、相変わらず

「遅いです!ついていけてないですよー」

と言われます。

 

必死に鐙を踏み、お尻の上下を速くしようとしていたのですが、いろいろ先生と話をしている内に、ちょっと動きが違うことに気づきました。

 

ポイントは腹です。

腹筋に力を入れ、お腹を斜め上方へ移動させる感じが「立つ」。

お腹に丸いボールが入っていて、それを腹筋で抱えつつ上下させているイメージで動いたら、うまく行きました。

忘れるな、腹だぞ。

165鞍目 ビビるウマ

 

強風の予報が出ていましたが、私が乗った時間はまだ吹いてなくて一安心。

 

なんというか、私は起動が遅くて困ります。

しばらく乗っていると、

「ああ、方向変えるときはこうだった」

「立つときはお腹に力入れるんだった」

と思い出すのですが、そこまでに15分くらいかかるんですよね・・・

加えて、頭で思い出しても実際に体が動くまで、さらにタイムラグ。

 

さて、相変わらず駈足練習。

円を描いて走るのですが、3周くらいで速歩に落ちてしまいます。

ああまた止まっちゃった、と歯がゆく思っていたら、先生から、

「止まってもいいので、すぐ並足→駈足の指示を出して、再開してください」

との指令が飛びました。

都度、姿勢を立て直して駈足に戻すよう心がけていたら、そのうち駈足が続けられるようになるそうです。

 

「馬の方も、止まってもどうせすぐ駈足って言われるから、止まらずに走っておこうと思うようになります。止まったら休憩できるって思わせちゃダメなんです」

なるほどー。

 

 

今日の相棒はサラブレッドTちゃん、一緒にレッスンを受けたもうお一方は道産子ちゃんだったのですが、道産子ちゃん、相変わらずのわがままプリンセスです。

終わった後も洗い場で、手入れをしようとする人に幅寄せしたり、足踏みして裏掘りを妨害したりとやりたい放題でした。

 

するとそこへ、ベテラン会員のNちゃんが登場。彼女は幼少期からクラブに通っていて、今や半分スタッフみたいな人です。

 

言うことを聞かない道産子ちゃんを認めたNちゃん。怖い顔をして、道産子ちゃんの前にずいっと詰め寄ります。すると道産子ちゃんが後ずさって頭をのけぞらせ、すごい顔をしました。白目をむいて耳を倒し、明らかに、

「ひいいいい!もうしませんごめんなさい!!!」

と言っています。

 

その後も道産子ちゃんは、道具の片付けなどで歩き回るNちゃんを首を伸ばして凝視し、

「も、もうこっち来ないよね??」

とそわそわしていました。

 

道産子ちゃんにとってNちゃんは、自分より先にクラブにいた先輩です。またNちゃんがすらりと背の高い人なので、小柄な道産子ちゃんより頭が上にあって、自分より順位が高いヒト、と認識しているようです。

 

いやしかし、あんな顔をする馬、初めてみました。